その日は、山陰・山陽両本線乗り通しの旅をしていました。
季節は10月、青春18きっぷと同じく普通列車に乗り放題の「鉄道の日記念きっぷ」を利用して下関までたどり着くと、もう夜のとばりが降りるところ。
下関駅で「ふく寿司」を買って山陰線に乗り込み、長門市を目指します。
途中までは通勤通学で賑やかだった車内も、そうこうするうちに列車にはぼくと運転士の二人きりに。
窓から日本海があるはずの場所に視線を走らせても、黒より暗い闇が広がるのみです。
今のところ、この時ほど深い夜の車窓を見たことはありません。
そんな、少し淋しいような、静かな車内でふく寿司をいただきます。
酢飯の上に錦糸卵、シロサバフグの一夜干し、えび、椎茸、ふく皮、わかめ、練りうに。
虎ふぐ、という訳には行きませんが、手軽に「ふく」を味わえるのが魅力です。
静かにしみじみと、ごちそうさまでした。
【購入月】2010年10月
【価 格】840円
【購入駅】JR下関駅
【調整元】小郡駅弁当
【リンク】
ekiben.or.jp【推薦度】★★☆☆☆
※価格は購入時のものです
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http://ekiben.no-mania.com/Entry/54/【下関】ふく寿司